セミリタイアだったりFIREを目指して、資産運用ついて勉強していると「VIG」という言葉を聞く機会も多いと思います。
でも実際、VIGと言われてもアルファベットだけでよくわからないよって経験ありませんか?
そこで本日は、VIGについて特徴やメリット・デメリットも含めてわかりやすく簡単に解説したいと思います。
VIGとは?
VIGとは、バンガード社が運用する正式名称を「バンガード・米国増配株式ETF」と言う、NASDAQ USディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックスのパフォーマンスへの連動する投資成果を目指している米国のETFです。
10年以上連続して増配の実績を持つ米国普通株で構成されており、ウォルマートやマイクロソフト、P&Gなど安定的に利益を生み出している企業が多く含まれています。
VIGの特徴
VIGの概要・分配金推移・構成銘柄・セクター別構成比率・基準価額・トータルリターン・特徴について以下にまとめています。
概要
PFF | |
運用会社 | バンガード |
設立年 | 2006年4月21日 |
資産総額 | 523.25億ドル (約5兆4459億円) |
経費率 | 0.06% |
配当利回り(税込み) | 1.60% |
構成銘柄数 | 212銘柄 |
※2020年12月7日時点
分配金推移
年 | 分配金 | 増配率 | 年末株価 | 値上がり率 | 配当利回り |
2019 | $2.13 | 4.72% | $124.55 | 27.16% | 2.18% |
2018 | $2.04 | 6.18% | $97.95 | -4.00% | 2.00% |
2017 | $1.92 | 5.10% | $102.03 | 19.78% | 2.25% |
2016 | $1.83 | 0.38% | $85.18 | 9.54% | 2.35% |
2015 | $1.82 | 14.76% | $77.76 | -4.19% | 2.24% |
2014 | $1.59 | 14.19% | $81.16 | 7.87% | 2.11% |
2013 | $1.39 | -1.56% | $75.24 | 26.31% | 2.33% |
平均 | $1.81 | 6.25% | $91.98 | 11.78% | 2.20% |
※配当利回りは年間分配金を前年末の株価で割った利回りです。
構成銘柄・セクター別構成比率
構成銘柄は全部で212銘柄あり、上位10銘柄で全体の34.60%を占めています。特に一般消費財セクターや資本財セクターが上位を占めており、2つで全体の53.2%になります。
10年以上連続して増配の実績を持つ米国普通株で構成されており、ウォルマートやマイクロソフト、P&Gなど安定的に利益を生み出している企業が多く含まれています。
構成銘柄
VIGの上位10銘柄 | セクター | 構成比率 |
ウォルマート | 生活必需品 | 4.57% |
マイクロソフト | テクノロジー | 4.43% |
P&G | 生活必需品 | 4.15% |
ジョンソン&ジョンソン | ヘルスケア | 3.62% |
ホーム・デポ | 一般消費財 | 3.57% |
ユナイテッドヘルス・グループ | ヘルスケア | 3.55% |
ビザ | テクノロジー | 3.40% |
ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニー | 電気通信 | 2.69% |
コムキャット | 電気通信 | 2.35% |
アボットラボラトリー | ヘルスケア | 2.27% |
※2020年12月7日時点
セクター別構成比率
セクター | 構成比率 |
一般消費財 | 22.7% |
資本財 | 20.5% |
ヘルスケア | 14.9% |
テクノロジー | 12.1% |
生活必需品 | 10.4% |
金融 | 7.9% |
公益 | 5.8% |
素材 | 2.8% |
電気通信 | 2.8% |
2020年10月31日時点
基準価額
※上記の「VIGチャート」をクリックすると大きなチャートが見れます。
トータルリターン

※2020年12月7日時点
特徴
特徴は以下の通りです。
・連続増配銘柄で構成されている
・安定的に利益を生み出している企業が多く含まれている
・S&P500と同じような値動きをしている
・VYMよりトータルリターンが高い
・VTより時価総額が大きい
VIGは、10年以上連続して増配の実績を持つ米国普通株で構成されており、ウォルマートやマイクロソフト、P&Gなど安定的に利益を生み出しているディフェンシブ銘柄が多く含まれています。
S&P500と同じような値動きをしており、高配当ETFであるVYMよりトータルリターンが高く、全世界ETFであるVTより時価総額が大きいのも特徴です。
高配当ETFであるVYM・SPYD・HDVについては、こちらをご覧ください♪
VIGへ投資するメリット
VIGへ投資をすると、以下のメリットがあります。
・ディフェンシブ銘柄に分散投資ができる
・キャピタルゲインも期待できる
では、それぞれについて解説していきます。
ディフェンシブ銘柄に分散投資ができる
VIGは、10年以上連続して増配の実績を持つ米国普通株で構成されています。
配当金とは、企業が得た利益の一部から株主へ支払うものです。
つまり、長期間連続増配ができる企業はウォルマートやマイクロソフト、P&Gなど安定的に利益を生み出し続けている企業であり、VIGには景気動向に業績が左右されにくいディフェンシブ銘柄が多く含まれています。
キャピタルゲインも期待できる
VIGは、S&P500連動ETFであるVOOと似たような値動きをしています。
VOOよりもディフェンシブに、キャピタルゲイン狙いの投資をすることができます。
VIGへ投資するデメリット
VIGへ投資をすると、以下のデメリットがあります。
・高配当ETFと比べると分配金が少ない
では、それぞれについて解説していきます。
高配当ETFと比べると分配金が少ない
連続増配ETFと言っても配当利回りは1%代であり、3〜6%ある高配当ETFと比べると少し物足りなく感じます。
インカムゲイン狙いの投資よりかは、ディフェンシブにキャピタルゲインを狙う投資に向いています。
まとめ
VIGについてまとめると以下のようになります。
特徴
・連続増配銘柄で構成されている
・安定的に利益を生み出している企業が多く含まれている
・S&P500と同じような値動きをしている
・VYMよりトータルリターンが高い
・VTより時価総額が大きい
メリット
・ディフェンシブ銘柄に分散投資ができる
・キャピタルゲインも期待できる
デメリット
・高配当ETFと比べると分配金が少ない
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